“莫大小”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
メリヤス90.9%
めりやす9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
低い軒に青い暖簾のれんがかかって、淋しい日影にさらされた硝子ガラスのなかに、莫大小メリヤスのシャツや靴足袋くつたび、エップルのような類が、手薄く並べられてあった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
此時は、両軍の距離が十米で、陸軍の旧制服や、海兵服や莫大小メリヤスの股引等の服装をした薩兵が、手にとる如く見えた。
田原坂合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
彼は尻をからげて、莫大小めりやす股引ももひき白足袋しろたびに高足駄をはき、彼女は洋傘こうもりつえについて海松色みるいろ絹天きぬてん肩掛かたかけをかけ、主婦に向うて
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
関翁を先頭せんとうにどや/\入ると、かたばかりのゆか荒莚あらむしろを敷いて、よごれた莫大小めりやすのシャツ一つた二十四五の毬栗頭いがぐりあたまの坊さんが、ちょこなんとすわって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)