“先頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんとう72.2%
さき11.1%
はな5.6%
さきて2.8%
はた2.8%
まえがわ2.8%
トップ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また鎔岩ようがん次第しだい冷却れいきやくしてるとどんな成分せいぶんのものも流動りゆうどうがたくなり、其後そのご固形こけい岩塊がんかい先頭せんとう岩塊がんかいえて前進ぜんしんするのみである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
先頭さきに立つた片眼めつかちの男が、庭の米俵を指しながら、かういふと、あとに続いた人達はわいわいわめはやした。
蓮太郎の遺骨を載せた橇を先頭はなに、三台の橇曳は一旦入れた力をた緩めて、手持無沙汰にそこへ佇立たゝずんだのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
不意につかりそうなのを、軽く身を抜いて路を避けた、お米の顔に、鼻をまともに突向けた、先頭さきて第一番のじじいが、つらも、すねも、一縮みのしわの中から、ニンガリと変に笑ったと思うと
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
危うくトラック隊の先頭はたを切ると、それに寄り添うようにして線路の真ん中にピタリと止まる。その中から転び出るように下り立った一人の人物。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
まばらな見物の先頭まえがわに、ぐんなりした懐手で、しおれたひれのように袖をすぼめていた、唐桟柄とうざんがらの羽織で、黒い前垂まえだれをした、ぶくりとした男が、舞台で目を白くする絶句に後退あとずさりをしながら振返ったのが
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その瞬間、細胞の先頭トップで、一斉に拍手がされた。計画的なことだった。五百人の拍手が、少し乱れて、それに続いた。森本はハラ/\した。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)