“商人体”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうにんてい42.9%
あきんどてい28.6%
あきゅうどてい14.3%
しようにんてい14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の乗った方には、二重マワシを着た長顔の鬚の白い老人と、黒羅紗くろらしゃの筒袖の外套を着た三十恰好の商人体しょうにんていの男とが乗っていた。
遠野へ (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
振り返ッて見ると、四十ばかりの商人体あきんどていの男が、『彼方あなた其様そんな刀の様な物を担いで通ッたら、飛んだ目に逢ひませう』
東京市騒擾中の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
漸々田本で中食をあつらえていると、側にいる客は年齢としごろ四十一二になる女で、衣裳なりは小弁慶の衣物きものに細かい縞の半纒を着ている商人体あきゅうどていのおかみさん、今一人は息子か供か
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼等の物語をばゑましげに傍聴したりし横浜商人体しようにんていの乗客は、さいはひ無聊ぶりようを慰められしを謝すらんやうに、ねんごろ一揖いつゆうしてここに下車せり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)