“後見”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうけん56.8%
うしろみ34.1%
ウシロミ2.3%
うしろ2.3%
かうけん2.3%
ミオク2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所でまたあなたの運命に似てるやうですが、彼女は、ロチスターとか云ふ人の後見こうけんをしてゐる子供を教育する仕事に就いたのです。
けたたましき跫音あしおとして鷲掴わしづかみに襟をつかむものあり。あなやと振返ればわが家の後見うしろみせる奈四郎といえる力たくましき叔父の、すさまじき気色けしきして
竜潭譚 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
多くの後見ウシロミは、主人に対して、低い位置にあるものであつた。併し権威は、主人に向つても、振ふことは出来たのである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「……紅蓮ぐれん、大紅蓮、紅蓮、大紅蓮……」と後見うしろをつけたものがある。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其処そこぢやい! 其処そこどころぢやにつてわし後見かうけん助言じよごんて、すぐれた、まさつた、あたらしい、……いゝかの、生命いのちのある……肉附にくづきもふつくりと、脚腰あしこしもすんなりした、はだい、つきてばたまのやう
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
松の木の靡きすばかり、老い盛え木垂コダるを見るに、松の木の枝の靡き伏す斎戸イハヒトに——斎殿か、家人イヘビト又は斎人イハヒビトか——旅の我を後見ミオクる——家に残つた人の遠方から守らうとして
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)