“炊立”の読み方と例文
読み方割合
たきたて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
林「其の時使ったのかって置きたいと思って糠袋のかぶくろをあけて、ちゃんと天日てんぴにかけて、乾かして紙袋かんぶくろに入れて貯っておいて、炊立たきたての飯の上へかけてうだ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
隣家のおばさんは炊立たきたての飯に香の物を添えて裏口から運んで来てくれた。三吉夫婦は、子供等と一緒によごれた畳の上に坐って、この長く住慣れた家で朝飯を済ました。そのうちに日があたって来た。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
勘「はい/\有難ありがてえ/\、それを聞けばすぐに死んでもい、ヤア、有難えねえ、サア死にましょうか、唯死度しにたくもねえが、松魚かつおの刺身であったけえ炊立たきたてまんまべてえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)