激励げきれい)” の例文
旧字:激勵
弱虫の若様をこれまでに激励げきれいしたのはたしかに正三君のおてがらだった。藤岡先生は照彦様を病室へ見おくってから
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
絶望におちいりやすくなった自分の心を一所けんめい激励げきれいして、八木君は、はじめいた奥のところへもどってきた。
時計屋敷の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかし、話の内容は決して愉快ゆかいなものではなかった。塾の将来に対する憂慮ゆうりょや、理事長と塾長に対する同情と激励げきれいの言葉が、ほとんどそのすべてであった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
激励げきれいする意味で、一詩を書いたが、もう間にあわぬものと、ここに巻いて淋しく思うていた所だ。そちが心を
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「しっかりしろ! 馬鹿ばか!」と、哄笑こうしょうからしずまった群衆は、また人夫にこうした激励げきれいの言葉を投げている。
死者を嗤う (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「まよわないでやってみたまえ、辛抱しんぼうして疎漏そろうのないように」と、例の激励げきれいの言葉をくりかえしました。
ジェンナー伝 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
兄に打明けて、兄から同情と激励げきれいの言葉でも受けようと思っていたのに、かえってこちらの勇気をくじかれたばかりか、あんな一時のがれの嘘まで吐かなければならぬ嵌目はめおちいってしまった。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
こらえるのみにあらず主とも師匠とも頼む少女の激励げきれいに対する有難涙ありがたなみだこもっていたゆえにどんな痛い目にってもげはしなかった泣きながら最後まで忍耐にんたいし「よし」と云われるまで練習した。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
或年のはるぼくは原稿の出来ぬことにすくなからず屈託くったくしていた。滝田くんはその時ぼくのために谷崎潤一郎くんの原稿をしめし、(それは実際じっさい苦心くしんの痕の歴々れきれきと見える原稿だった。)大いにぼく激励げきれいした。
滝田哲太郎君 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
自分としても相当苦労をした作品であるが、尚、これを書き上げるについて、柴田ゆたか氏の激励げきれいと、友人千田実画伯せんだみのるがはくこと西山せん君の卓越たくえつした科学小説挿絵さしえ
『地球盗難』の作者の言葉 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これは老先生の激励げきれいであろう。いまが大事なときであるぞと、凡夫ぼんぷのわれわれを鼓舞こぶしてくださる垂訓すいくんなのであろう。すなわち、予言のうらにふくむ真意しんいをくめば
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて三ヵ年、ジェンナーはハンターの薫陶くんとうを受け、いよいよ郷里きょうりへ帰って開業することになりましたが、わかれるときにも、ハンター先生は、例の激励げきれいの言葉をあたえました。
ジェンナー伝 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
忘れない点で、ただやたらに叱咤しった激励げきれいする連中とは根本的にちがっているよ。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
と警部が激励げきれいしたので、ワッとわめいて室内におどりこみました。そこには予期よきしていたとおり、頭のない洋服を着た怪物がゾロゾロといまわっていました。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
陣笠じんがさ陣羽織じんばおりのいでたちで、堺奉行所さかいぶぎょうしょ提灯ちょうちんを片手に打ちふり、部下の捕手を激励げきれいしていた佐々木伊勢守ささきいせのかみへ、荒獅子あらじしのごとく奮迅ふんじんしてきたのは、かしらの、龍巻九郎右衛門たつまきくろうえもんであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただかれのかなしかったことは、かれを激励げきれいしてくれた恩師ハンターがその五年前に死んだことです。恩師が生きておられたらまっ先に賛成してくださったろうにとさびしい思いをしたのであります。
ジェンナー伝 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
スミス警部は、出発にさきだって、警視総監から激励げきれいのことばをうけた。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
菊池半助きくちはんすけはその側面そくめんにかかって、部下ぶか変装組へんそうぐみに、激励げきれいの声をからした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、口をそろえて激励げきれいしました。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「それじゃ、君たちの成功をいのるよ。しかし、くれぐれもいっとくが、自分たちがまだ子供であることを忘れちゃいかんよ」小玉氏から激励げきれい忠告ちゅうこくをうけて、中華料理店のまえでわかれた五少年が
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
蟹寺博士は気が気でないという風に、消防隊を激励げきれいした。
○○獣 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と帆村と三根夫とは、左右からサミユル博士を激励げきれいした。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
隆夫は、自分の心を激励げきれいした。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
わしは、一同を激励げきれいした。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)