法衣ほうい)” の例文
くろもり姿すがたが、だんだんゆきうえに、たかくのびてきました。なかにはぼうさんが、くろ法衣ほういをきてっているような、一ぽん木立こだちも、遠方えんぽうられました。
大きなかに (新字新仮名) / 小川未明(著)
右の丸柱まるばしらからけよってきたのは、白衣びゃくえ白鞘しらさやの刀をさしたひとりの六部ろくぶ、左からぬッと立ったのはすみ法衣ほういをまとって、色しろく、クリクリとした若僧わかそうである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)