“ほうい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
包囲50.0%
法衣14.3%
袍衣14.3%
方位7.1%
芳意7.1%
豊頤7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガラスの箱のまん中に、その気味のわるい塊があり、その塊を左右からはさむようにして、大きな銀の盤のようなものが直立して、この塊を包囲ほういしていた。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
右の丸柱まるばしらからけよってきたのは、白衣びゃくえ白鞘しらさやの刀をさしたひとりの六部ろくぶ、左からぬッと立ったのはすみ法衣ほういをまとって、色しろく、クリクリとした若僧わかそうである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こんな時には、予め気のきいた家来が霊廟の別当に袖の下を使っておいて、茣蓙ござを当てがって貰ったものであるが、ぼんくらの家来を持った大名は袍衣ほういが肌まで濡れ通った。
増上寺物語 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
兵法の上から見れば、まさに、自分のひきいている遠征の大兵は、完全に、必殺の方位ほういを破っている。敵国の中に墓を求めているに等しいことをさとった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
芳意ほうい、まことに、うれしゅう存ずる」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かつて彼女の写真を見るに、豊頤ほうい、細目、健全、温厚の風、靄然あいぜんとしておおうべからざるものあり。母の兄弟に竹院和尚おしょうあり、鎌倉瑞泉寺の方丈ほうじょうにして、円覚寺の第一坐を占む、学殖がくしょく徳行衆にぬきんず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)