“ころも”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コロモ
語句割合
49.2%
法衣45.0%
僧衣1.5%
挙母1.5%
衣装0.3%
衣服0.3%
0.3%
直綴0.3%
粉衣0.3%
0.3%
被物0.3%
襤褸0.3%
許呂母0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不幸で沈んだと名乗るふちはないけれども、孝心なと聞けばなつかしい流れの花の、旅のころもおもかげに立ったのが、しがらみかかる部屋の入口。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ただ、秋草が、河原に咲いています。——三位殿は、老花おいばなを咲かせました」範宴は、法衣ころもたもとから数珠じゅずを取りだして、指にかけた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
げにその中には害を恐れ牧者に近く身を置くものあり、されど少許すこしの布にてかれらの僧衣ころもを造るに足るほどその數少し 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
参河国加茂郡挙母ころもに福尾荘右衛門と云ふものがあつた。其妻奥平氏が一子曾七郎を生んだ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
その翌朝、赤い衣装ころもを着た少女が悲しさうな顔をして花園に立ちました、そして一夜のうちに散つてしまつた花園の牡丹をながめながら
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
その上に、唖娘が野原でお友達になつた緋の衣装ころもをきた少女が、この牡丹園の主であつたのです。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
8 海の水流れで、胎内より湧き出でし時誰が戸をもってこれを閉じこめたりしや、9 かの時我れ雲をもてこれを衣服ころもとなし、黒暗くらやみをもてこれが襁褓むつきとなし
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
◯続いて十四節はいう「地は変りて土に印したる如くになり、諸々もろもろの物はうるわしき衣服ころもの如くにあらわる」
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
臣は今日出家いへでして、陛下きみの為めに功徳のりのことおこなはむとおもふ。天皇ゆるしたまふ。即日そのひ出家してころもたまふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
木蘭色もくらんじき直綴ころもを着ているが、紅い蹴出しなどをしていないところを見ると、ころび比丘尼ではなく、尼寺にいたものらしく思われる。
顎十郎捕物帳:03 都鳥 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
控へたりし人の出でざるはあらざらんやうに、往来ゆききの常よりしきりなる午前十一時といふ頃、かがみ勝に疲れたる車夫は、泥の粉衣ころも掛けたる車輪を可悩なやましげにまろばして、黒綾くろあや吾妻あづまコオト着て
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その時いづくよりとも知らず、ころもをまとうた学匠がくしやうが、忽然こつねんと姿をあらはいて、やさしげに問ひかけたは
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
諸子はただしばし肉の被物ころもに包まれて、より進歩せる霊的生活に対する準備を為すべく、地上に現れたる魂なのである。
魚は舳にとんでコロンブスの襤褸ころもを飾つた。
(新字旧仮名) / 仲村渠(著)
次にオホナカツ彦の命は、山邊の別・三枝さきくさの別・稻木の別・阿太の別・尾張の國の三野の別・吉備の石无いわなしの別・許呂母ころもの別・高巣鹿たかすかの別・飛鳥の君・牟禮の別等の祖先です。