“此願”の読み方と例文
読み方割合
このねが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
描(ゑが)かぬ畫(ゑ)もおなじ事(こと)御覽(ごらん)じ知(し)る筈(はず)もあらねば萬一(もし)やの頼(たの)みも無(な)きぞかし笑(わら)はるゝか知(し)らねども思(おも)ひ初(そめ)し最初(はじめ)より此願(このねが)ひ叶(かな)はずは一生(しやう)一人(ひとり)で過(す)ぐす心(こゝろ)憂(う)きに送(おく)る月日(つきひ)のほどに思(おも)ひこがれて死(し)ねばよし命(いのち)が若(も)しも無情(つれな)くて如何(いか)に美(う)るは
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
三郎(さぶろう)さまと申のなり此頃(このごろ)來(き)給(たま)ひしは和女(そなた)が丁度(ちやうど)不在(るす)の時(とき)よ一ト足(あし)違(ちが)ひに御歸宅(ごきたく)ゆゑ知(し)らぬのは道理(どうり)と云(い)ひかけてお八重(やへ)の顏(かほ)さしのぞき此願(このねが)ひ若(も)し叶(かな)はゞ生涯(しやうがい)の大恩(だいおん)ぞかし諄(くど)うは云(い)はぬ心(こゝろ)は是(これ)よと合(あ)はす手(て)に嬉(うれ)しき色(いろ)はあらはれたり
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)