末社まつしや)” の例文
それからしよく供物くもつ恰好かつかうよくして總代等そうだいられてつた注連繩しめなはもみからもみつて末社まつしやかざりをした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
よわものいぢめは此方こつちはぢになるから三五らう美登利みどり相手あひてにしても仕方しかたい、正太しようた末社まつしやがついたら其時そのときのこと、けつして此方こつちから手出てだしをしてはならないととゞめて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
先方さき公立こうりつなりとておな唱歌しようか本家ほんけのやうなとほをしおる、去年こぞ一昨年おととし先方さきには大人おとな末社まつしやがつきて、まつりの趣向しゆこうれよりははなかせ、喧嘩けんくわ手出てだししのなりがたき仕組しくみもりき
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
家に金あり身に愛敬あいけうあれば人も憎くまぬ当のかたきあり、我れは私立の学校へ通ひしを、先方さきは公立なりとて同じ唱歌も本家のやうな顔をしおる、去年こぞ一昨年おととし先方さきには大人の末社まつしやがつきて
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)