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まつしや
それから
卓の
供物を
恰好よくして
居る
間に
總代等は
箕へ
入れて
行つた
注連繩を
樅の
木から
樅の
木へ
引つ
張つて
末社の
飾をした。
弱い
者いぢめは
此方の
恥になるから三五
郎や
美登利を
相手にしても
仕方が
無い、
正太に
末社がついたら
其時のこと、
决して
此方から
手出しをしてはならないと
留めて
先方は
公立なりとて
同じ
唱歌も
本家のやうな
顏をしおる、
去年も
一昨年も
先方には
大人の
末社がつきて、まつりの
趣向も
我れよりは
花を
咲かせ、
喧嘩に
手出しのなりがたき
仕組みも
有りき
家に金あり身に
愛敬あれば人も憎くまぬ当の
敵あり、我れは私立の学校へ通ひしを、
先方は公立なりとて同じ唱歌も本家のやうな顔をしおる、
去年も
一昨年も
先方には大人の
末社がつきて