暮行くれゆ)” の例文
みづあるうへには、よこわたつてはしとなり、がけなすくまには、くさくゞつてみちとなり、いへあるのきには、なゝめにめぐつて暮行くれゆあきおもひる。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
妙見の長い山脚を越えて、千々岩岳、吾妻岳、九千部くせんぶ岳などが蒼茫そうぼうとして暮行くれゆく姿を見せ、右方うほう有明海の彼岸ひがんには多良たら岳が美しい輪廓りんかくを描く。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
つげれば是さへ喜びて忽地たちまち心地は能く成けり忠兵衞たゞち結納ゆひなふそろへる中に其日は暮行くれゆ明日あすあさに品々を釣臺つりだい積登つみのぼせ我家の記章しるし染拔そめぬきたる大紋付の半纒はんてん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)