“旅費”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょひ57.9%
りよひ31.6%
さね5.3%
たびつい5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おとこは、うちめて、留守るすとなりひとたのんでたびかけたのであります。もとよりたくさんの旅費りょひっているわけではありません。
おかしいまちがい (新字新仮名) / 小川未明(著)
まへばんに、ちゝ宗助そうすけんで、宗助そうすけ請求せいきうどほり、普通ふつう旅費りよひ以外いぐわいに、途中とちゆうで二三にち滯在たいざいしたうへ京都きやうといてからの當分たうぶん小遣こづかひわたして
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「鳥が鳴くあづまの空に僥倖ふさへしに、行かんと思へど便宜よし旅費さねもなし」との述懐は、当時の都人士の憧憬あこがれるところを露骨に歌ったものであった。
「いや、足利には、天皇領もおざる、それの御報ごほうじも兼ねおかねば、二度の旅費たびついえをせねばなりませぬ」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)