“摺流”の読み方と例文
読み方割合
すりなが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
受けて墨摺流(すりなが)す空のきおい夕立の雨の一しきりさらさらさっと書流せばアラ無情(うたて)始末にゆかぬ浮雲めが艶(やさ)しき月の面影を
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
摺流(すりなが)す音も憚(はゞか)り卷紙(まきがみ)へ思ふ事さへ云々(しか/″\)と書(かき)つゞる身生命毛(いのちげ)の筆より先へ切てゆく冥途(めいど)の旅と死出の空我身は今ぞ亡き者と覺悟をしても親と子がたゞ二人なる此住居然るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
願ふと云ふも忍(しの)び泣(なき)殊(こと)に他人に有ながら當家へ養子(やうし)に來た日より厚(あつ)く深切(しんせつ)盡(つ)くして呉し支配人なる久八へ鳥渡成(ちよつとなり)とも書置(かきおき)せんと有(あり)あふ硯(すゞり)引寄(ひきよ)せて涙ながらに摺流(すりなが)す墨(すみ)さへ薄(うす)き縁(え)にしぞと筆(ふで)の命毛(いのちげ)短(みじ)かくも漸々(やう/\)認(したゝ)め終(をは)りつゝ封(ふう)じる粘(のり)より法(のり)の道(みち)心ながら締直(しめなほ)す帶の博多(はかた)の一本獨鈷(どつこ)眞言(しんごん)成ねど祕密(ひみつ)の爲細腕(ほそうで)成ども我一心長庵如き何の其岩(いは)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)