持上もちあげ)” の例文
「じゃア、一しょにおいで!」といって、継母ままはは部屋へやへはいって、はこふた持上もちあげげながら、「さア自分じぶん一個ひとつりなさい。」
となりより剃刀かみそりをかりてかほをこしらゆるこゝろ、そも/\れの浮氣うわきりて、襦袢じゆばんそでしう、半天はんてんゑり觀光くわんくわういとばかりになりしをさびしがるおもひ、らうつま美尾みをとても一つは世間せけん持上もちあげしなり
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)