“悠々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうゆう73.7%
いう/\12.0%
ゆるゆる5.3%
いういう2.4%
ゆう/\2.4%
ウラヽヽ1.4%
うらうら0.5%
うら/\0.5%
ウラウラ0.5%
のさ/\0.5%
ゆっくり0.5%
ユウ/\0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と口ずさみつつ、なんの執着もなく、晩年は仏門に入り名を自得と改めて、悠々ゆうゆう自適の一生を、俳句三昧ざんまいに送ったといわれています。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
れいしたいて悠々いう/\小取廻ことりまはし通抜とほりぬける旅僧たびそうは、たれそでかなかつたから、さいはひ其後そのあといてまちはいつて、ほツといふいきいた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「今日は、お父君のおいいつけを奉じ、垂井の駅までお迎えに参られておられまする。後刻、お宿において悠々ゆるゆるお話し下されませ」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ユヱの山林局にゐた局長のマルコン氏は、いまごろは、また、あのユヱに戻つて、悠々いういうと露台で葉巻でも吸つてゐる事だらう。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
懐中から小菊こきくを取出して鮮血のりを拭い、鞘に納め、おりや提灯を投げて、エーイと鞍馬くらまうたいをうたいながら悠々ゆう/\と割下水へ帰った。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
悠々ウラヽヽと照り暮す山々を見せませう、と乳母が言ひ出した。木立ち山陰から盜み見する者のないやうに、家人ケニンらを、一町・二町先まで見張りに出して、郎女を、外に誘ひ出した。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
悠々うらうらと照り暮す山々を見せましょう、と乳母が言い出した。木立ち・山陰から盗み見する者のないように、家人らを、一町・二町先まで見張りに出して、郎女を、外に誘い出した。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
子古の発つた後は、又のどかな春の日に戻つて、悠々うら/\と照り暮す山々を見せませうと、乳母おもが言ひ出した。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
悠々ウラウラと照り暮す山々を見せませう、と乳母が言ひ出した。木立ち・山陰から盗み見する者のないやうに、家人ケニンらを、一町・二町先まで見張りに出して、郎女を、外に誘ひ出した。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
感じ悦び夜と共に物語りしてやすみける城富もひるつかれによく寢入ねいりし夢の中に身のたけ六尺ばかりの大のをとこ兩眼りやうがん大きくかみひげ蓬々ぼう/″\と亂れいとあやし氣なる有樣にて悠々のさ/\枕邊まくらべへ來る故夢心に城富は吃驚びつくりしける處に彼の男城富に向ひて若し/\御座頭おざとう樣何の由縁ゆかりもない私しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
幾らお前が強情を張った所で、一旦ここへ連れて来た以上は、もう帰す気配きづかいはないから、其意そのつもり悠々ゆっくりしておいで。夜も寒くないように、毛皮も沢山用意してあるから……。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ツヒ悠々ユウ/\タル行路コウロコヽロ——とやか!
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)