必要品ひつえうひん)” の例文
其處そこ乘組人のりくみにん御勝手ごかつて次第しだい區劃くくわく彈藥だんやく飮料いんれう鑵詰くわんづめ乾肉ほしにく其他そのほか旅行中りよかうちう必要品ひつえうひんたくわへてところで、固定旅櫃こていトランクかたちをなしてる。
たま/\市場しぢやうとほうまはこもの成熟せいじゆくはやめたつやゝかなかずいくつても自分じぶんくちにはれない。すこしづゝでもほか必要品ひつえうひんもとめるためぜにへようとするのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼等かれらは、日常にちじやう必要品ひつえうひん供給きようきふする以上いじやう意味いみおいて、社會しやくわい存在そんざいほとんどみとめてゐなかつた。彼等かれらつて絶對ぜつたい必要ひつえうなものは御互おたがひだけで、その御互おたがひだけが、彼等かれらにはまた充分じゆうぶんであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)