心地悪ここちあ)” の例文
旧字:心地惡
その夜は大阪府警察署の拘留場こうりゅうばに入りたるに、船中の疲労やら、心痛やらにて心地悪ここちあしく、とど苦悶を感じおりしに、妾を護衛せる巡査は両人にて、一人は五十未満、他は二十五
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
はじかれ寒気さむけおぼえ、吐気はきけもよおして、異様いよう心地悪ここちあしさが指先ゆびさきにまで染渡しみわたると、なにからあたま突上つきあげてる、そうしてみみおおかぶさるようながする。あおひかり閃付ちらつく。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)