“引居”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきすゑ25.0%
ひきす25.0%
ひきすえ25.0%
ひきをり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たれも爲るものるまじと思ひしきりかなしく心は後へひかれながら既に奉行所ぶぎやうしよへ來り白洲しらす引居ひきすゑられたり此日伊勢屋三郎兵衞方にては彼旅僧を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きはめて引居ひきすゑられたる其折柄をりから越前守殿一通り忠兵衞が妻のお富へ尋ねの有りしうへ相方さうはうの申立かた相違さうゐに依て對決申渡す長庵も毛頭もうとう他出たしゆつは致さぬとのおもむきなり忠兵衞に於ては胡亂なる儀申立ては相濟あひすまんぞ心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ゆるして砂利じやりの上に引居ひきすえられしてい此世の人とは見えざりけり白洲しらすの正面には大岡越前守殿着座ちやくざ有左の方には御目附土屋つちや六郎兵衞殿縁側えんがはには目安方めやすがた與力よりき下には同心に至る迄威儀ゐぎ嚴重げんぢうひかへたり此時大岡殿は武州幸手宿富右衞門とよばれ其方歳は何歳いくつなるぞと尋問とはれしかば富右衞門ハツと平伏し少し顏を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
引居ひきをり而已のみか所持の品も落て在しからは全く九助が所業しわざ相違さうゐ之なく假令たとへ拷問がうもんに掛かり候とて身に覺えなき事は白状はくじやう仕つらざる筈なりさきより申上候通り口書書こうしよがき爪印つめいんまで相すみ候は全くかれが白状に因ての儀に候と何時いつにても同じ事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)