“宵々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よいよい63.6%
よひ/\18.2%
しょうしょう9.1%
よひよひ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さすがに、あきになると、宵々よいよいに、荒海あらうみせるなみおとが、いくつかの村々むらむらぎ、えて、とおくまできこえてくるのであります。
二番めの娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ゆふおはりての宵々よひ/\いゑいでては御寺參おんてらまい殊勝しゆしように、觀音くわんをんさまには合掌がつしようを申て、戀人こひびとのゆくすゑまもたまへと、おこゝろざしのほどいつまでもえねばいが。
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
松風さびしき湘南しょうなん別墅べっしょに病める人の面影おもかげは、黄海の戦いとかわるがわる武男が宵々しょうしょうの夢に入りつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
夕げ終りての宵々よひよひ家をいでては御寺参り殊勝に、観音さまには合掌を申て、我が恋人のゆく末を守りたまへと、お志しのほどいつまでも消えねばいが。
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)