“天明”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんめい87.8%
よあけ7.3%
あけがた2.4%
そらあか2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで京伝らの著述を見れば天明てんめい前後の社会の堕落さ加減は明らかに写って居ますが、時代はなお徳川氏を謳歌して居るのであります。
天明よあけに及び、四方にうわさ立ち皆いわく、果して相師の言のごとく、妙光女死すといえども、余骸なお五百人に通じ、五百金銭を獲たと。
町から一里も行くとかの字港に出る、そこから船でつの字崎の浦まで海上五里、のうちに乗って、天明あけがたにさの字浦に着く、それから鹿狩りを初めるというのが手順であった。
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
いずれにせよ、不思議なばかり奕々えきえきたる人気の彩霞さいかが、本能寺の惣門からいらかにまで棚曳たなびいているのは事実である。夜霧へすそこからの天明そらあかりは、尿小路いばりこうじの裏町からも仰がれるほどだった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)