“大松”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおまつ80.0%
だいまつ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
という折から安田一角は大松おおまつの蔭に忍んでおりましたが提灯が消えるを合図にスックと立ってすかし見るに、真暗ではございますが、きらつく長いのを引抜いてこう透して居ります。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ななめにうねった道角みちかどに、二抱ふたかかえもある大松おおまつの、そのしたをただ一人ひとり次第しだいえた夕月ゆうづきひかりびながら、野中のなかいた一ぽん白菊しらぎくのように、しずかにあゆみをはこんでるほのかな姿すがた
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
言語はもとより多端なり。さんと云ひ、がくと云ひ、ほうと云ひ、らんと云ふ。義の同うして字の異なるを用ふれば、即ち意を隠微のかんぐうするを得べし。大食おほぐらひを大松だいまつと云ひ差出者さしでもの左兵衛次さへゑじと云ふ。