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大円髷
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おおまるまげ
ふりがな文庫
“
大円髷
(
おおまるまげ
)” の例文
膝で
豆算盤
(
まめそろばん
)
五寸ぐらいなのを、ぱちぱちと鳴らしながら、
結立
(
ゆいた
)
ての
大円髷
(
おおまるまげ
)
、水の垂りそうな、赤い
手絡
(
てがら
)
の、
容色
(
きりょう
)
もまんざらでない女房を引附けているのがある。
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
社務所と別な
住居
(
すまい
)
から、よちよち、
臀
(
いしき
)
を横に振って、
肥
(
ふと
)
った色白な
大円髷
(
おおまるまげ
)
が、夢中で
駈
(
か
)
けて来て、一子の
水垢離
(
みずごり
)
を留めようとして、身を
楯
(
たて
)
に
逸
(
はや
)
るのを、
仰向
(
あおむ
)
けに、ドンと
蹴倒
(
けたお
)
いて
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
現に私の頭の上には、
緋手絡
(
ひてがら
)
の
大円髷
(
おおまるまげ
)
が
押被
(
おしかぶ
)
さって、この奥さんもそろそろ中腰になって、
坐睡
(
いねむり
)
をはじめたのです。こくりこくりと遣るのに耳へも頬へもばらばらとおくれ毛が
掛
(
かか
)
って来る。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……細君は、
赭
(
あか
)
ら顔、横ぶとりの肩の広い
大円髷
(
おおまるまげ
)
。
眦
(
めじり
)
が下って、
脂
(
あぶら
)
ぎった
頬
(
ほお
)
へ、こう……いつでもばらばらとおくれ毛を下げていた。
下婢
(
おさん
)
から成上ったとも言うし、
妾
(
めかけ
)
を直したのだとも云う。
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
円
常用漢字
小1
部首:⼌
4画
髷
漢検1級
部首:⾽
16画
“大円”で始まる語句
大円
大円寺
大円形
大円日
大円明
大円舞
大円蓋
大円房覚明
大円鏡智流