“おおまるまげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大丸髷84.2%
大円髷15.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう二十歳はたちにもなって、大丸髷おおまるまげの赤い手絡てがら可笑おかしいくらいなお静が、平常ふだん可愛がられすぎて来たにしても、これはまたあまりに他愛がありません。
黒の唐繻子とうじゅすの帯を締めて、黒縮緬の羽織なら何処へ出しても立派な奥さん、また商人あきんどの内儀にも好し、権妻てかけにも、新造だって西洋げんぶく大丸髷おおまるまげでも好し
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
現に私の頭の上には、緋手絡ひてがら大円髷おおまるまげ押被おしかぶさって、この奥さんもそろそろ中腰になって、坐睡いねむりをはじめたのです。こくりこくりと遣るのに耳へも頬へもばらばらとおくれ毛がかかって来る。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……細君は、あから顔、横ぶとりの肩の広い大円髷おおまるまげめじりが下って、あぶらぎったほおへ、こう……いつでもばらばらとおくれ毛を下げていた。下婢おさんから成上ったとも言うし、めかけを直したのだとも云う。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)