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大円髷
読み方 | 割合 |
おおまるまげ | 75.0% |
おほまるわげ | 25.0% |
膝で
豆算盤五寸ぐらいなのを、ぱちぱちと鳴らしながら、
結立ての
大円髷、水の垂りそうな、赤い
手絡の、
容色もまんざらでない女房を引附けているのがある。
社務所と別な
住居から、よちよち、
臀を横に振って、
肥った色白な
大円髷が、夢中で
駈けて来て、一子の
水垢離を留めようとして、身を
楯に
逸るのを、
仰向けに、ドンと
蹴倒いて
紋羽二重の
肉色鹿子を掛けたる
大円髷より水は
滴るばかりに、玉の如き
喉を白絹のハンカチイフに巻きて、
風邪気などにや、
連に
打咳きつつ、宮は奥より出迎に見えぬ。