“圓髷”のいろいろな読み方と例文
新字:円髷
読み方割合
まるまげ68.8%
まげ31.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつらならではとゆるまでに結做ゆひなしたる圓髷まるまげうるしごときに、珊瑚さんご六分玉ろくぶだま後插あとざしてんじたれば、さら白襟しろえり冷豔れいえんものたとふべきく——
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この面影おもかげが、ぬれいろ圓髷まるまげつやくしてりとともに、やなぎをすべつて、紫陽花あぢさゐつゆとともに、ながれにしたゝらうといふ寸法すんぱふであつたらしい。……
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
褄前つまさきそろへてすそみくゞむやうにして、圓髷まげ島田しまだ對丈つゐたけに、面影おもかげしろく、ふツとつた、兩個ふたりらぬ婦人をんながある。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
土手どてかすみれんとして、さくらあかるきめぐりあたり、あたらしき五大力ごだいりきふなばたたかくすぐれたるに、衣紋えもんおび差向さしむかへる、二人ふたりをんなありけり、一人ひとり高尚かうしやう圓髷まげゆひ、一人ひとり島田しまだつやゝかなり
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)