“四下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あたり92.9%
そこら7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お庄は馬車を降りると、何とはなし仲居の方へ入って行ったが、しばらくそこらを彷徨ぶらついているうちに、四下あたりがだんだんけて来た。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
汽車に残つてゐるのは工事担当の技師ばかりだ。技師は物思はし四下あたりを眺めて汽罐かまの蒸気の音に耳を傾けてゐる。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
し一つ頭を捻向ねじむけて四下そこら光景ようすを視てやろう。それには丁度先刻さっきしがた眼を覚して例の小草おぐささかしま這降はいおりる蟻を視た時、起揚おきあがろうとして仰向あおむけけて、伏臥うつぶしにはならなかったから、勝手がい。