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唐錦
あるものは
袖口を
括った朱色の着物の上に、
唐錦のちゃんちゃんを
膝のあたりまで垂らして、まるで錦に包まれた
猟人のように見えた。
この竹取の絵は
巨勢の
相覧の筆で、
詞書きは
貫之がしている。
紙屋紙に
唐錦の縁が付けられてあって、赤紫の表紙、
紫檀の軸で穏健な体裁である。
堺などの
唐綾、
唐錦、
唐刺繍の
類から、まだ
一般には珍しいゴブラン、
印度金紗、南蛮織のあらゆる物まで、
選り
蒐めてその
粋を
凝らしたものだった。