“巨勢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こせ92.3%
こぜ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで旧友の巨勢こせ博士を訪ねて、その意見をきくことにした。二人は一しょに同人雑誌をだしたことのあるそのかみの文学青年であった。
正午の殺人 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
吉田さんの『地名辞書』の索引などを見ると、巨勢こせとか能勢のせとか須磨すまとか那須なすとかいう類の二音の意味不明な地名が幾種もある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「ほろ/\と椿こぼれて雨かすむ巨勢こぜの春野に雉子なくなり」という歌は、美しいことは美しいけれども、大和絵風の繊麗にした傾がある。茎立つ麦に啼く雉子のたくまざるにかぬような気がする。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)