“半跏”の読み方と例文
読み方割合
はんか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
観音に似た女性的な柔和な相をし、半跏はんかして、右手で軽く頬杖をついて静思とも安息ともうけとれるやうな姿をしたあの像である。
木々の精、谷の精 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
清子のぼだい寺である以上、清子の地蔵信仰につながるあかしが何かなければならないがと思っていたら、はたして、木彫の半跏はんか地蔵像が本堂わきにあった。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれつめたい火鉢ひばちはひなかほそ線香せんかうくゆらして、をしへられたとほ坐蒲團ざぶとんうへ半跏はんかんだ。ひるのうちは左迄さまでとはおもはなかつたへやが、ちてからきふさむくなつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)