“初産”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ういざん87.0%
うひざん13.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫婦は大層喜んだが、長野から請待しょうたいした産科のお医者が、これまで四十の初産ういざんは手掛けたことがないと云って、まゆひそめたそうである。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
お庄はその着物を見ながら、げらげら笑い出した。三十にもなって、まだ初産ういざんのような騒ぎをしている叔母の様子がおかしかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
これ吉瑞きちずゐなりけん、此年此家のよめ初産うひざん男子なんしをまうけ、やまひもなくておひたち、三ツのとし疱瘡はうさうもかろくして今年七ツになりぬ。
おなくなんなすつたへやの、つぎへやはあいてて、つぎへやに、十八におなんなさる……初産うひざんかたがあつたんです。其處そこきこえるのを、うつかり、いてましたツけ。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)