“ういざん”の漢字の書き方と例文
語句割合
初産100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そりゃ、張って張って仕様がないから、目にちらつくほど待ったがね、いざ……となると初産ういざんです、きゅうの皮切も同じ事さ。どうにも勝手が分らない。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
年歯としを取ってからの初産ういざんだったので、当人もはたのものも大分だいぶ心配した割に、それほどの危険もなく胎児を分娩ぶんべんしたが、その子はすぐ死んでしまった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
生死しようし分目わけめといふ初産ういざんに、西應寺さいおうじむすめがもとよりむかひのくるま、これは大晦日おほみそかとて遠慮ゑんりよのならぬものなり、いへのうちにはかねもあり、放蕩のらどのがてはる、こゝろは二つ
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)