“入山形”の読み方と例文
読み方割合
いりやまがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『あんな貧乏人の娘を貰っちゃ世間や親類方の手前も悪い、せめて吉原の華魁おいらん入山形いりやまがたに三つ星の名ある太夫たゆうでも受出して来い』
おれァ、一半蔵松葉はんぞうまつばよそおいという花魁おいらんを、小梅こうめりょうまでせたことがあったっけが、入山形いりやまがたに一つぼしの、全盛ぜんせい太夫たゆうせたときだって、こんないい気持きもはしなかったぜ
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
年のころは廿一二、容貌きりやうはよし、姿は好し、氣前はよし、なにしろ入山形いりやまがたに二つ星のなか町張ちやうばりで……。あなた方は御承知ございますまいが、一體仲の町張りと申しますと……。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)