俚言りげん)” の例文
自分にとっての一つの啓示は、近年活字になった安原貞室の『かたこと』という京附近の俚言りげんを集めた書に
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
家峯やねの谷になりたる所を俚言りげんにだぎといふ、だぎは春解するやねの雪のしたゝりみなこゝにつたふゆゑ、つらゝはのきよりも大也、下にさはりなき所は二丈もさがる事あり。
用いてそのまゝに謄写うつしとりて草紙そうしとなしたるを見侍みはべるに通篇つうへん俚言りげん俗語ぞくごことばのみを
怪談牡丹灯籠:01 序 (新字新仮名) / 坪内逍遥(著)
大小の川にちか村里むらさと、初雪ののち洪水こうずゐわざはひくるしむ事あり。洪水こうずゐを此国の俚言りげん水揚みづあがりといふ。
我国の俚言りげんてふをべつたうといふ、渋海川のほとりにてはさかべつたうといふ。蝶はもろ/\むし羽化うくわする所也、大なるを蝶といひ、小なるをといふ。(本艸)其種類そのしゆるゐはなはだおほし。