“りげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
俚諺63.3%
里言10.0%
俚言10.0%
李厳10.0%
利験3.3%
離弦3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
童謡俚諺りげんを尋ね、あるいは古音旧辞をきわめ、歌詞楽舞を伝えて、古史研究に文献学に少からぬ寄与をされた功は特筆せねばなるまいと思う。
山川村庄さんせんそんしやうはさらなり、およそ物の名のよみかた清濁すみにごるによりて越後の里言りげんにたがひたるもあるべし。しかれども里言は多く俗訛ぞくなまりなり、いましばらく俗にしたがふもあり。本編には音訓おんくん仮名かなくださず、かなづけは所為しわざなり。
家峯やねの谷になりたる所を俚言りげんにだぎといふ、だぎは春解するやねの雪のしたゝりみなこゝにつたふゆゑ、つらゝはのきよりも大也、下にさはりなき所は二丈もさがる事あり。
全城凱歌にき満ちているいとまもなく、永安城にある味方の李厳りげんから計らずも意外な情報を急に告げてきた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
野道山路やまみちいといなく、修行積んだるそれがしが、このいら高の数珠じゅずに掛け、いで一祈り祈るならば、などか利験りげんのなかるべき。橋の下の菖蒲しょうぶは、誰が植えた菖蒲ぞ、ぼろぼん、ぼろぼん、ぼろぼんのぼろぼん。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つかまんを持していた弦之丞の片肘かたひじ、ピクリッと脈を打ったかのごとく動いて、こうに躍ってきた影をすくうかとみれば、バッ——とさやを脱した離弦りげん太刀たち
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)