“俚言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りげん60.0%
ことわざ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分にとっての一つの啓示は、近年活字になった安原貞室の『かたこと』という京附近の俚言りげんを集めた書に
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
家峯やねの谷になりたる所を俚言りげんにだぎといふ、だぎは春解するやねの雪のしたゝりみなこゝにつたふゆゑ、つらゝはのきよりも大也、下にさはりなき所は二丈もさがる事あり。
学円 ははは、俚言ことわざにも、婦人に対して、貴女はいつ死ぬとは問うてもい。が、いつ生れた、とは聞くな——とある。これは無遠慮に出過ぎました。……お幾歳じゃと年紀としは尋ねますまい。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やぶ寸善すんぜん尺魔せきま俚言ことわざむべなる哉大藤武左衞門の女兒むすめお光は孝行のとくならず隣家となり老婆らうば婚姻こんいんの事如斯とふれ歩行あるくより思はぬ事の起りて喜ぶ幸ひも今ふりかは災禍わざはひもとを如何と尋るに此裏長家の家主を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)