付合つきあ)” の例文
いきなりあさがみしものねずみでは、いくら盲人まうじんでも付合つきあふまい。そこで、ころんでて、まづみゝづくの目金めがねをさしむけると、のつけから、ものにしない。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
敬太郎が飲めない口なので、時々思い出すように、さかずきくちびるを付けて、付合つきあっているのを見て、彼は
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
学校友達だと云うが年齢としが違うし、あの君子のような京太郎と付合つきあう人品ではない、殊に依ると京太郎に取って悪い奴かも知れぬ。——元来祐吉は京太郎が嫌いであった。
天狗岩の殺人魔 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ところが、丁度ちやうどわたしせつひまもらつて、かはつた空氣くうきひに出掛でかけやうとおもつてゐる矢先やさき如何どうでせう、一しよ付合つきあつてはくださらんか、さうして舊事ふるいことみんなわすれてしまひませうぢやりませんか。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ところが、丁度ちょうどわたしもこのせつひまもらって、かわった空気くうきいに出掛でかけようとおもっている矢先やさき、どうでしょう、一しょ付合つきあってはくださらんか、そうして旧事ふるいことみんなわすれてしまいましょうじゃありませんか。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)