“二目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふため69.2%
にもく30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二目ふためとは見られぬ様に、顔色をかへて驚きしかば、妹は傍より、「かさね」のやうだ、とひやかし、余は痛くその無礼を怒りたる事あり。
明治卅三年十月十五日記事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
突然、彼女の背後から現われ出たものは、華麗な衣裳こそ身につけているが、その顔は二目ふためと見られぬ、醜い邪悪なものだった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
はじめ二目にもく三目さんもくより、本因坊ほんいんばう膏汗あぶらあせながし、ひたひ湯煙ゆけむりてながら、たる祕法ひはふこゝろむるに、僅少わづかに十餘子じふよしばんくや、たちまけたり。すなはひざまづいてをしへふ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蟠「はゝゝ、奥女中の御挨拶はと芝居めきますな、さて御前、お約束のお碁でございますが、わたくしは瀧村殿に二目にもく置きますから、丁度御前様とはお相碁あいごでございましょう」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)