二三輪にさんりん)” の例文
もすそ濡縁ぬれえんに、瑠璃るりそらか、二三輪にさんりん朝顏あさがほちひさあはく、いろしろひとわきあけのぞきて、おび新涼しんりやうあゐゑがく。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
みづかげもさゝぬのに、四阿あづまやをさがりに、二三輪にさんりん眞紫まむらさき菖蒲あやめおほきくぱつといて、すがつたやうに、たふれかゝつたたけさをも、いけ小船こぶねさをさしたやうに面影おもかげつたのである。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)