中腰ちうごし)” の例文
くちかない所がゆかしく思はれたのだらう。三四郎は中腰ちうごしになつて、ぼんやりしてゐた。先生は断わつたのが気の毒になつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼所あすこ此所こゝに席を立つものがある。花道はなみちから出口でぐちへ掛けて、ひとかげすこぶいそがしい。三四郎は中腰ちうごしになつて、四方しほうをぐるりと見廻みまはした。てゐるはづひと何処どこにも見えない。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)