“下口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おりくち70.6%
おりぐち23.5%
したぐち5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すぐ川堤かわづつみを、十歩とあしばかり戻り気味に、下へ、大川おおかわ下口おりくちがあつて、船着ふなつきに成つて居る。時に三艘さんぞうばかりながれに並んで、岸の猫柳に浮いて居た。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と少しことばが和らいで来たので、主税はほっ呼吸いきいて、はじめて持扱った三世相を懐中ふところへ始末をすると、壱岐殿坂いきどのざか下口おりぐちで、急な不意打。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
石段を下りかかって、二人がそう云った時、ふと見返ると、坂の下口したぐち伸掛のしかかって覗いていました。こんな時は、——鹿は贅沢だ。むしろ虎の方がい。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)