下口したぐち)” の例文
石段を下りかかって、二人がそう云った時、ふと見返ると、坂の下口したぐち伸掛のしかかって覗いていました。こんな時は、——鹿は贅沢だ。むしろ虎の方がい。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)