三度目さんどめ)” の例文
こほ手先てさき提燈ちやうちんあたゝめてホツと一息ひといきちからなく四邊あたり見廻みまはまた一息ひといき此處こゝくるまおろしてより三度目さんどめときかね
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ときもあらうに、眞夏まなつ日盛ひざかり黒髮くろかみかたしくゆきかひな徐大盡じよだいじん三度目さんどめわかつまいとをもけず、晝寢ひるねをしてた。(白絹帳中皓體畢呈はくけんちやうちうかうたいひつてい。)とある、これは、一息ひといき棒讀ぼうよみのはうねがふ。
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
不時ふじ天變てんぺんが無ければ、いまより二年にねん月目げつめすなはこれから三度目さんどめ記元節きげんせつむかふるころには、試運轉式しうんてんしき擧行きよかうし、引續ひきつゞいて本島ほんとう出發しゆつぱつして、なつかしき芙蓉ふえうみねのぞこと出來できませう。
御米およね二度にどばかういふなぐさかたをした。三度目さんどめには
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
すなは大佐等たいさらためにはこの朝日島あさひじま上陸じようりくしてから五度目ごたびめの——わたくし日出雄少年ひでをせうねんとのためには三度目さんどめの、紀元節きげんせつ祝日いはひのひむかふるとともに、目出度めでた試運轉式しうんてんしき擧行きよかうまでの、よろこばしきはこびにいたつたころ
按摩あんまふえきこえなくなつてから、三度目さんどめだねえ。」
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)