“こうたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小謡31.0%
交代20.7%
交替17.2%
更代10.3%
皓体6.9%
後退3.4%
熕隊3.4%
荒頽3.4%
藁堆3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これこれ。煽立おだてやんな。落ちぶれたなら声も落ちつろう。ただ小謡こうたいよりもふしが勝手で気楽じゃまで……」
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
平たく言えば早すぎるのやおそすぎるのがいろいろに錯綜さくそう交代こうたいして来るわけである。それにかかわらず平均の間隔はやはりTである事はもちろんである。
電車の混雑について (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
おりから、ちょうど交替こうたいの警官が来たのをさいわい、娘をつれ、出張中の捜査本部のある竹柴村たけしばむらへおりていった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
どうか早く新兵が来て更代こうたいしてくれんと困る。如何いかに百二十五歳を主張しても、百二十五歳まで我輩を働かすのは老人虐待である。個人の発達も安逸にして得られるものでない。
吾人の文明運動 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
真中まんなかに例の卓子台ちゃぶだい。で欄間に三枚つづきの錦画にしきえが額にして掛けてある。優婉ゆうえん娜麗だれい白膩はくじ皓体こうたい、乳も胸も、滑かに濡々として、まつわる緋縮緬ひぢりめん、流れる水浅黄、誰も知った——歌麿の蜑女あま一集の姿。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
同時どうじ滊角きかく短聲たんせい三發さんぱつ蒸滊機關じようききくわんひゞきハッタとあらたまつて、ぎやく廻旋くわいせんする推進螺旋スクルーほとり泡立あはだなみ飛雪ふゞきごとく、本船ほんせんたちまち二十米突メートル——三十米突メートル後退こうたいしたとおもつたが、此時このときすでにおそかつた
全速力ぜんそくりよく後退こうたい! 後退こうたい! 後退こうたい!』
築地つきじ海軍操練所で算数の学を修め、次で塾の教員の列に加わった。弘前に徙って間もなく、山澄は熕隊こうたい司令官にせられた。兵士中を立てんと欲するものは、多くこの山澄を師として洋算ようざんを学んだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
かれ自身が何故に忌わしいこの巷の毎夜をぶらつかなければならないかということも、又そうすることに依って彼自身の内部が益益荒頽こうたいしてゆくことをも考えなかったのであった。
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
そして欲しくなれば、ふじこやなをこのような娘たちをさらって、藁堆こうたい馬草まぐさの中で思うままに寝る。それがおれの望みだ、四千余石の館も要らない。