“築地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つきじ54.5%
ついじ31.3%
つきぢ7.5%
ついぢ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青木さんは、そのデパートの築地つきじの寮から日本橋のお店にかよっているのであるが、収入は、女ひとりの生活にやっとというところ。
グッド・バイ (新字新仮名) / 太宰治(著)
足利あしかが時代からあったお城は御維新のあとでお取崩とりくずしになって、今じゃへい築地ついじの破れを蔦桂つたかづらようやく着物を着せてる位ですけれど
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
そのうちに一箇月あまりの日がたってから、もうあきらめていたあの女の手紙が築地つきぢの病院から来た。それは怖ろしい手紙であった。
水郷異聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そのまま畑に添うて、やがて左手の半ば朽ちかゝつた築地ついぢの中門を潛つて、とろ/\と四五間も降るとこの村の唯一の街道に出る。
姉妹 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)