“ランプ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:らんぷ
語句割合
洋燈75.7%
洋灯15.6%
1.7%
油燈1.2%
安全燈0.6%
瑠璃灯0.6%
手提燈0.6%
晶燈0.6%
洋火0.6%
燈火0.6%
爛缶0.6%
石油燈0.6%
角燈0.6%
飾燈0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もの優しく肩が動くと、その蝋の火が、件の絵襖の穴をのぞく……その火が、洋燈ランプしんの中へ、𤏋ぱっと入って、一つになったようだった。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
薄暗い部屋へ入って、さっそくがくはだかにして、壁へ立てけて、じっとその前へすわり込んでいると、洋灯ランプを持って細君さいくんがやって来た。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
傍で双眼鏡を手にしているライトラアがそう言うので、ボクソウルもモウルスランプを持出して求援の意味の閃火フラッシュを送った。しかし、依然として彼方の船には反応が現れない。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
余はしばし茫然ぼうぜんとして立ちたりしが、ふと油燈ランプの光にすかして戸を見れば、エルンスト・ワイゲルトとうるしもて書き、下に仕立物師したてものしと注したり。これすぎぬという少女が父の名なるべし。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
峯吉の安全燈ランプを発見した係長は、検屍も瓦斯ガス検査もひとまず投げ出して事務所へとじこもり、不安気な様子で頭痛あたまを抱えていた。
坑鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
係長はなに思ってか急にいやアな顔をすると、その安全燈ランプを取り上げて、これも又同じように様子の変ってしまった浅川監督へ、顫え声で云った。
坑鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
同時に、瑠璃灯ランプの明りは何気なく元の光に返っている。彼はびッしょりと汗をかいていた。夢だったのか、と思い直した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
サヤサヤと壁の紙銭の吊り花が灯影ほかげにうごいた。風もないのに、瑠璃灯ランプの灯はボッとすみを吹いて、いつまでその灯はゆらゆら蘇生よみがえりの冴えに戻ろうともしない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、早速ホームでは車掌、貨物掛等の指揮に従って貨物の積降つみおろしが開始され、駅助役は手提燈ランプで列車の点検に出掛けます——。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
亜喇伯夜譚アラビヤンナイツ』に名高いアラジンが晶燈ランプさえとぼせば現れた如意使者、グリンムの童話の廃兵が喫烟きつえんするごとに出て、王女を執り来った使者鬼など、万事主人の命に随うたが
はっと思って再び洋火ランプを点じて見ると
月世界競争探検 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
あたかも燈火ランプ燈火台ランプだいの上に置いてあるようなものだ(四の二一)。神の国の真理は、人間に見られることを避けて暗い内陣に隠されている本尊のようなものではない。
机のかたわらに押立たは二本だち書函ほんばこ、これには小形の爛缶ランプが載せてある。机の下に差入れたはふちの欠けた火入、これには摺附木すりつけぎ死体しがいよこたわッている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
屋内は、昼も石油燈ランプが欲しいくらい。時おり、積雪のずれ落ちる音。どこかでフヒー、フヒー……と、うら哀しげな鳥の声。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
「もう十五分だ」と小林はポケットから時計を出して、角燈ランプの光に透かして見たが、橋を渡る音がしてやがてプラットホームに一隊の男女が降りて来た。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
吊り飾燈ランプの明るい光りは、弾丸たまや薬苞の散らばっている卓布ナップの上をあかあかと照らしていた。そして暖炉のそばには、肱掛椅子に深々とうずまった婦人の横顔がくっきりと影絵のように見えていた。
犬舎 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)