“喫烟”の読み方と例文
読み方割合
きつえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ手持ち無沙汰なのをまぎらすばかりの煙草なので、この二三日の喫烟きつえんのために、私は舌をすっかり荒らしているのだ。
遠野へ (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
かへりて仕合好しあはせよしと、貫一は打労うちつかれたる身をのびやかに、障子の月影に肱枕ひぢまくらして、しばら喫烟きつえんふけりたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
亜喇伯夜譚アラビヤンナイツ』に名高いアラジンが晶燈ランプさえとぼせば現れた如意使者、グリンムの童話の廃兵が喫烟きつえんするごとに出て、王女を執り来った使者鬼など、万事主人の命に随うたが