“らんぷ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ランプ
語句割合
洋燈83.3%
洋灯11.1%
硝燈2.8%
懶婦2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
淺草行の鐵道馬車のレールが雨に濡れて白く、繪雙紙屋ゑざうしやの店さきに人立ちがないので、皓々こう/\とした洋燈らんぷの光りが、レールに流れてゐた。
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
洋灯らんぷは暗いか、あかるいかというような小唄だつた。そしてこの唄うたい共は僕らも嘗て芸術家たらんとして都に出て来たものであるが、運つたなくて街頭の詩人になつて了つた。
洋灯はくらいか明るいか (新字新仮名) / 室生犀星(著)
烏酒ういすきいでも飲みながら話して居るのか、成ろう事ならソッと戸を開けて窺いて見たい、けれど窺いたら大変だ、アベコベに見附けられて、硝燈らんぷでも持って出て来られたなら
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
硝燈らんぷの光まで青く映ずる盆栽の蔭で三人顔と顔とを見合わせた。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
彼女達は一たび其境遇を替え、其身を卑しいものではないと思うようになれば、一変して教う可からざる懶婦らんぷとなるか、然らざれば制御しがたい悍婦かんぷになってしまうからであった。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)