“つぼゐはかせ”の漢字の書き方と例文
語句割合
坪井博士100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其所そこ坪井博士つぼゐはかせは、石田理學士いしだりがくし大野助手おほのぢよしゆ野中事務員のなかじむゐん同行どうかうして、電車でんしやられた。つゞいて帝室博物館員ていしつはくぶつくわんゐん高橋たかはし平子ひらこ和田わだ諸氏しよしる。
坪井博士つぼゐはかせ八木氏等やぎしとう著書ちよしよ東京人類學會雜誌とうきやうじんるゐがくくわいざつしおよ考古界等かうこかいとうみ、また水谷みづたにたに栗島くりしま諸氏しよし各所かくしよ遺跡ゐせき發掘はつくつするにいたつて、益々ます/\趣味しゆみかんじてた。
しかるに、中途ちうとえて大瀧氏おほたきしあらはれて、懷中ふところから磨製石斧ませいせきふ完全くわんぜんちかきを取出とりいだし、坪井博士つぼゐはかせまへして。
坪井博士つぼゐはかせは、正午過しやうごすぎ、用事ようじため歸京ききやうされたので、あと大野助手おほのぢよしゆ主任しゆにん監督かんとくしてると、午後ごご時頃じごろいたつて、船町倉次郎ふなまちくらじらう受持うけもち山麓さんろくから、多數たすう圓石まるいし發見はつけんした。
ごろに、坪井博士つぼゐはかせられたが、發掘はつくつよりは、焚火たきびはうさかんで格別かくべつことはなく、談話だんははうにばかり熱中ねつちうしてると、兒島邸こじまてい侍女じぢよ牛乳入ミルクいり珈琲コーヒー持運もちはこんでた。
はれさくごと到着たうちやくしてると、新聞連しんぶんれん今日けふすくない。坪井博士つぼゐはかせ歸京ききやう準備じゆんびをしてられる。博物館はくぶつくわんからは、和田氏わだし一人ひとりだけだ。しかし、高等野次馬かうとうやじうま非常ひじやうおほい。